ばね指(弾発指)は、指を動かす腱が腱鞘で引っかかり、指を曲げたり伸ばしたりするときに痛みを伴う状態です。治療院では、ばね指の症状に対応するためにさまざまな施術法が取り入れられています。その中でも、近年注目されているのが体動筋膜整体によるアプローチです。
治療院で行われる一般的なばね指治療には、次のような方法があります:
●指の安静と冷却
まず、腱鞘の炎症を抑えるために指を安静にし、冷却します。これによりばね指特有の痛みが軽減されます。
●ストレッチと手技療法
筋肉や腱を柔らかくするストレッチや手技療法が行われます。これにより、指の動きが改善されるだけでなく、ばね指の進行を防ぐことが期待されます。
●テーピングによるサポート
指の動きを適切に制限しながらサポートするテーピングが用いられます。これにより、腱鞘への負担が軽減され、ばね指の痛みが和らぎます。
●特殊な施術器具の利用
一部の治療院では、ばね指専用の器具やローラーを使った施術が行われることもあります。この施術により、指の可動域を広げる効果が期待されます。
体動筋膜整体を取り入れている治療院では、ばね指の治療に新しい施術法を提供しています。この手法は、患者自身の動きを活用しながら筋膜を整える画期的な方法です。
●指の動きと筋膜の調整
ばね指の症状が出ている指の動きに合わせて筋膜を緩める施術を行います。これにより、指を動かすときの引っかかりや痛みが軽減されます。
●腕全体の筋膜バランスを整える
ばね指は指だけでなく、腕や肩の筋膜の緊張が原因で悪化することもあります。体動筋膜整体では、腕全体の筋膜を調整し、症状の改善を図ります。
●再発防止を目的とした施術
体動筋膜整体は、日常生活での自然な動きを取り戻すことを目指した施術法です。これにより、ばね指の再発リスクが軽減されます。
治療院、接骨院、整骨院の間には施術方針やアプローチにいくつかの違いがあります。
●接骨院・整骨院
接骨院や整骨院では、主に外傷(捻挫、骨折、打撲など)やスポーツ障害を対象とした施術が行われます。健康保険を適用できることが多く、固定やテーピング、電気治療などを中心に行います。
一方で、ばね指など慢性的な症状に対しては、特化した施術が行われない場合もあります。
●体動筋膜整体を取り入れている治療院
体動筋膜整体では、慢性的な症状に対応するため、指だけでなく体全体の筋膜バランスを調整し、根本的な原因にアプローチします。また、患者の自然な動きを重視するため、再発防止にもつながります。
●施術のアプローチの幅広さ
接骨院や整骨院が外傷や急性症状を得意とする一方で、体動筋膜整体を取り入れている治療院は、慢性症状のケアに優れています。特に、ばね指のように繰り返しやすい症状に対しては、根本から改善を目指すことが可能です。
ばね指の治療において、治療院での施術は指の動きを滑らかにし、痛みを軽減する有効な方法です。特に体動筋膜整体を取り入れている治療院では、動きを活用した新しい施術法として多くの患者に支持されています。
早期の対応がばね指の改善には重要であり、症状が悪化する前に治療院での適切な治療を受けることが推奨されます。